東京に行って進路を決めたお話
今回の旅の目的であった進路について自分がどう思ったかをガリガリとただただ文で書きなぐってみたので、それをもって今回の旅を終えた形にしたいと思います。
企業との話で考えさせられた「自分のビジョン」
面談会やギークフェスタに参加した時に考えさせられたのが、「自分のビジョン」の存在でした。五年後や十年後の自分が何をやっていてどんな目標を持っているかを今のうちからある程度想定しておくことで、これからの自分が就職を選ぶべきなのか院進を選ぶべきかを選択しやすくなるという話でした。
今の自分が考えたときに人生における目標は二つあって「一般より裕福で子供に不自由させない家庭を作ること」「様々な面で父親に勝ること」の2つが目標でした。
そうなった際に私に必要なのは「技術における信頼」「周りからの人望による信頼」「データサイエンス界隈での評価」「自分の好きなことをとことん極められる環境」が必要であることがわかりました。
必要なことをどのようにして得るか
大きな自分のビジョンを建てたときに必要となる技術や信頼をどのように得て行くかこの過程を大学院と就職先のどちらが早く得られるかという天秤にかけました。
企業に就職することによって、問題解決ベースの考え方で、ビジネスにするためにどのような技術をどういう風に使うかを学ぶことができると考えました。
それであれば技術における信頼や、プロジェクトごとの信頼、そして会社における評価がいっぺんに得られると思いました。
そういう意味では就職も自分の目標を満たすだけの十分な環境を得られると思いました。実際それはエンジニア1on1面談会でも感じました。
ただそこには「自分の好きなことをとことん極められる環境」という点での不安がありました。実際に就職した際に研究分野を生かせるような就職をした際に好きなことに時間を割くだけの十分な時間があるのかというところでした。
やはり、企業では少なくともビジネスを成功させる必要があるため、好きなことだけをやっているわけにはいきません。
それに対して大学院は好きなことに熱中できるだけの十分な時間があり、技術や信頼も得られるだけの環境はありますが、データサイエンス界隈での評価といったところに不安がありました。研究としての評価は大学で得られますが、データサイエンス界隈での評価となるとコミュニティへの参加や、企業内での評価の方がずっと早く、より密な評価が得られると考えました。
実際大学という環境は最先端の研究をしますが、ビジネスのようなお金を稼ぐために必死にやっているようなところには必死度でいうと叶わないところがあります。また、大学もピンキリで目標を持って頑張っている人もいれば、とりあえず卒業を目標にして就活している人たちもいます。それが決して悪いことではないとわかってはいますが、周りに流されやすい性格をもつわたしにはマイナスになってしまう現状があります。
満たせないところをどのように満たして行くか
ここが今回の話の重要なところでもあると思います。
極端な話、目標を達成できるだけの環境が全て整っていればその選択肢を選んでしまえばいいだけのことなので悩む必要がないのです。
なぜ進路に悩むのかというと、全てを満たすだけの環境が整っている選択肢がないからだと思っています。
今回の場合はそれぞれに不足しているところをどうやって補えるかが進路選択の大切なところになると思います。
結論から言うと大学院にはインターンという選択肢があり、そこで界隈からの評価を得ることができます。つまり大学院生という傍ら、インターン生として技術を磨きそれをビジネスにしている人たちから評価してもらうことができます。
逆も然り、働きながら修士学生としてがんばる方法が存在し、これらの2つの方法で自分のビジョンを満たすだけの条件を満たすことができます。
これらの難易度を考えた際に、前者であれば修士に行くだけの金銭があれば十分に満たすことができます。しかし、後者については時間という制約があり、そう簡単にこなせるようなものではないと思います。もちろん博士などであればいくつか融通がきくとは思うのですが、それを修士でやろうとするととても難しいのではないかと考えています。
つまるところ、ここでは最終的な天秤にかけるべきは「お金」か「時間」となるわけです。
では私はどうするべきか
解決できる選択肢をとってしまえばいいのです。お金であれば給付や貸与の奨学金、時間であれば修士であっても卒業できるだけの時間を準備してくれる企業に就職するということになります。
なので、今回の1週間の旅をへて私は第1候補に「院進」を選択することにします。第1候補というのはあくまでもお金を工面できた場合のことであり、それが厳しいようであれば就職も視野に入れようと思っています。
幸い、これまでの積極的な姿勢が功を奏し、いくつか内定の話をいただいており、ある1企業さんにおいては最大9月まで待ってくれるという非常にありがたいお話もいただくことができました。
なので、それまでは出来るだけ院進のためのお金の工面をどうにかして、院進したいと思います。院進することで上記の条件を満たし、なおかつこれから必要となるAI分野の最先端の研究をすることができ、さらにいえば大学の後輩育成(もともとやりたかった)もできるということで、自分自身へのメリットがとても大きいと思いました。
先程の同じ環境で勉強するメンバの問題がありましたが、内定を頂いた企業さんで院進しても引き続きインターンさせていただけるという話も頂いているので、適度に環境を変えて行くことでこの問題は突破できるのではないかと考えました。
なので私はできる限り院進に方向をすすめ、どうしても厳しいとなってしまった際は腹をくくり就職の道を選ぼうと考えています。
この1週間を通して感じたこと
真っ先に思うことは、これまで多くのエンジニアと繋がりをもつことができたお陰でこのように選択肢を絞ることができ、なおかつ最適である選択をできるのではないかと思いました。
ぶっちゃけただ遊んでいるよりも、せっかくだからもっといろんな企業さんや学生さんとつながってITの分野を極める方が、就職した後や院進した後もとても有意義になるのではないかと考えました。
なのでいつから始めても全然遅いなんてことはないので、大学という環境でなにか一つ技術を得てみることが大切だと思いました。できるなら近くにコミュニティがあるとなおgood。
そのおかげで三年を修了する今、多くのつながりと考え方を知ることができ、このようにまとめることができましたまとめられているのか
今回の就活イベントへの参加は「就活」というよりも「人生相談」という形になっていたのではないかと思います。だからこそより深いところまで聞くことができましたし、ビジョンというものをしっかりと考えることができたのではないかと思います。
そして学会発表は自分自身の研究に対するモチベーションを再度確認することができる良い経験になったと思います。もしここでもう研究はいいやとなっていればそれは就職を選ぶ選択肢になりますし。
これからも必要とされて行くAI技術を研究し、1分野に尖ることは今しかできないことであると思うので、できるならば院進したい気持ちですね。
もちろん、お金の問題は常に付きまとうのでこれの解決が必要ではありますが、前向きに進めていきたいですね。
後輩や同級生にむけて
自分の進路をちゃんと考えていますか?その進路は自分のこれから先の人生の目標を達成出来るような進路になっていますか?正直未来のことを予想しろなんてディープラーニングですら難しいのに人間にできるかよって話ではありますが、一度自分の人生のビジョンを見つめ直すといいかもしれないです。
せっかく大学という機関に来たのであればそういう目標をじっくりと見つめ直すだけの十分な時間があると思うのでぜひ一度考えてください。そうするだけで、いまから自分に何が必要なのかどういう技術が必要になってくるかがわかると思います。
もし考えても分からなければ同級生や、先生、企業の方に聞いてみたり相談してみましょう。直に話すことで自分の頭を整理できるかもしれないです(自分はいろんな人と話すことで整理できた)
終わりに
だいぶ長文になってしまったせいで文がまとまってなかったりしますが、とりあえずまとめとしては
可能であれば院進する
という方向で進めていこうと思います。まだまだやることたくさんあるし、研究は一年で終わらなさそうなので。
これまで私の人生相談に付き合ってくれた皆様本当にありがとうございました。私の中の迷いが晴れ、自分がいま何をするべきかを明確にすることができたと思います。春休みが開けても全力フルスロットルでいろんな方面に頑張っていこうかなと思います!
ただただ長い文章になりましたが、これを読んでくれた後輩や色んな人の進路への手助けになってくれれば書きなぐったかいがあるってもんですよ。というわけで7泊8日に渡る東京遠征を〆たいと思います。